北区会ニュース 48号(2023年1月発行)

通学路の見守り 笑顔で10年間

小畑浩昭さん(筑紫が丘小学校区)

小畑さんたちが子供たちを見守る校門前の横断歩道

 北区の市立筑紫が丘小学校で、通学路の見守りを10年も続けている小畑浩昭さん(80歳)の活動ぶりを紹介しよう。

 木枯らしの朝、マスク姿の子供たちを笑顔で迎える小畑さんとPTAのメンバー。
「おはようございます」
「おはよう。今朝は寒いねえ」
 朝7時45分、筑紫が丘小学校の校門前は、一時、賑やかになる。交通安全の小旗を持った小畑さんとPTAの役員が、次々と登校して来る子供たちを笑顔で迎える。こうした光景は、8時15分のチャイムまで続く。休日を除き、小畑さんたち“見守り隊”の朝の日課になっている。

通学を見守って10年の小畑さん


 小畑さんが子供たちの見守りを始めたのは10年前。子供たちや地域の役に立ちたい、との思いからだった。以来、小畑さんの生活も一変する。6時起床、7時朝食、7時半過ぎ学校へ。子供たちの元気な登校風景を見守ってから帰宅する毎日だ。時に寝過ごすこともあり、そんな朝は奥さんの出番。「父ちゃん、早よ起きや遅刻するで」 


 通学路の道路は、通行量も多く、急カーブしているので要注意だ。小畑さんたちが受け持つ通学路は、毎日ざっと160人の子供たちが通る。滑りやすい雨の日や雪の日は特に気を遣う。
 小畑さんにとって、朝の見守りは生活サイクルの一部になっており、病気以外に休んだことはない。今、80歳だが、これからも体力がある限り、かわいい子供たちとの触れ合いを続けたいと思っている。

いつもにこやかな小畑さんは先生たちにも子供たちにも評判がいい。卒業した3人の女子高生から「地域の安全を見守ってくれてありがとう」とご本人たちの写真付き感謝状を贈られたこともある。嬉しくて今も自室に飾っているという。校長先生は「毎日、子供たちの見守りをしていただき、大変感謝しています。おかげで、事故もありません。見守りの支援者がもっと増えれば、学校としてはありがたいですが」と話していました。(2022年12月中旬に取材。南形徹・写真は芦田義和

趣昧の会、2回目の作品展

作品展ポスター

 北区会・趣味の会の作品展が2022年11月22日から28日まで、本館2階のギャラリーで開かれ、連日多くの入場者で賑わいました。作品展は折り紙の会・書道の会・絵手紙の会・写真の会の4グループが、この1年間に制作した約160点のカ作・労作を展示。期間中587人の入場者があり、会場では「わあ、きれい」「うまいわねえ」とお喋りしながら作品を楽しんでいました。(写真・木村、取材・南形)

賑わう作品展会場

 作品展会場を覗くと、左側に絵手紙の会、右側に書道の会、正面奥に写真の会、中央に折り紙の会の作品が展示され、別途、講師4人の作品も中央に飾られ、全体で計160点が見栄えよく飾り付けられ、美術展らしい雰囲気が漂っています。
 入場者はホテルの宿泊者、レストランの客、カレッジ学生、趣味の会の知人・友人ら。作品展は2020年に続き2回目になります。企画担当者は「前回より作品の質も向上し、ギャラリー内のレイアウトも見やすくなった。おかげで予想を超える入場者があり、作品展をやった甲斐があった」と喜んでいました。
 入場者の中には、「私も入会したい」「こんな作品を作ってみたい」と受付で尋ねる方もおられ、担当者は「ぜひ、趣味の会に入会してください」「一緒に作品作りを楽しみましょう」と対応していました。

 写真講師から》
第2回の展示会は、前回に比ベて飾り付け等、華やかさが増したような感じがしました。今回もコロナ禍で年齢的なことも配慮し撮影会も予定通り開催することがでませんでしたが会員の皆さんの頑張りで撮影会の作品とは別にお気に入りの作品も展示して頂きました。またKSC/ 0Bの水島和信氏・中島大樹氏の御両人からも出展して頂き有難うございました。次回も一同頑張りますのでよろしく!
 写真を始めてみませんか!!! 写真撮り放題、気軽に写真を撮って会員の皆さんと楽しみませんか。 木村成男

絵手紙講師から》
 例会では皆さん、筆や色鉛筆や顔彩など色々なものを使っていつも楽しく描かれています。作品展には22点の作品が展示されましたが、ひとつひとつに皆さんの個性や想いが溢れています。
 絵手紙は描く人の心を豊かにしてくれますし、絵手紙の絵や言葉にはやさしさや温もりがあり、真心がこもります。そして絵手紙には人をほっこりさせ、人を励ます力もあります。
 来場された皆さんに是非、絵手紙のよさや楽しさを感じていただきたいと思っています。 阿南ー馬

来場者587人 「出来栄えに感動」

折り紙講師から》
 その昔、紙漉きの技術は中国から日本へ伝わってきたそうですが、初めは少量しか出来ませんでしたので、主に神仏用に使われていたそうです。その間はいかほどか定かではありませんが、量産できるようになると用途も多種多様になり、その中の一つに折り紙があります。

 紙ができれば、折る、畳む、切る、閉じるなどして、あらゆるものに変化させることができます。また、折り紙は老若男女を問わずどなたでも楽しめる素晴らしいものだと私は思っております。
 今回、北区会の第2回作品展に参加させて頂き、折り紙と同時に4つの講座の作品が一堂に展示されました。皆さんが他の趣味の会の作品を実際に観て、活動を知るチャンスになりました。本当に素晴らしい展示会だと思います。今後も継続して作品発表の機会を作って頂きたいと思っています。 桝田みどり

書道講師から》
 2回趣味の会も快晴の秋の空のような気分で終えました。偏に“グループわ”や会員、そのご家族様のご協力の賜物と感謝申し上げます。
 沢山の方にご笑覧いただきました。4本の矢が一丸となり、盛り上げてくれました。それぞれに置かれた環境で精一杯、頑張りました。趣味を同じくする、新たな仲間の絆もできました。 次回も新会員を含め、体調のすぐれない方のご回復を祈念し、ご一緒に参加できるよう願っております。  藤澤淑子

・・・・趣味の会に入会しませんか・・・・

  • 絵手紙の会  芦田義和 ☎583-1196F  メルアド y-ashida@kxe.biglobe.ne.jp 
  • 書道の会 土井昭政 ☎583-8797F   メルアド  Teru-doi@violin.ocn.ne.jp
  • 折り紙の会 道満俊徳 ☎583-3228  メルアド dou1311@nifty.com
  • 写真の会 木村成男 ☎581-1701   メルアド cheng-nan@heart.ocn.ne.jp

八十の手習いで始めた書  道満俊徳

(趣味人)

 八十の手習い、趣味の会4講座開設。即「書道とペン字」を選択した。何故書道に決めたのだろうか。昔、中学入学(昭和26年)時、習字があった。当時は占領軍教育で「道」のつく活動はすべて軍国主義に繋がるという乱暴な理屈で、華道、茶道まで白眼視され、学校では柔道、剣道、弓道、書道など全て禁止の時代があった。
 やがて解禁され授業になった。初めに担当教師の第一声が、忘れられぬ言葉になった。その教師・三宅剣龍は日本を代表する書家・剣士だった(数十年後に知る)。先生は長身立ち姿が見事で、直立不動が似合う方。「書は日本古来の道であるが、何より〈まずは姿勢を正し背筋を伸ばして書に向かう事〉が一番大切」の言葉だった。(正しい姿勢=心身ともの意)
 71年前の訓話、初めて墨を擦った時 鼻につぅ~と心地良い香りが蘇り、その思い出が80歳の書道へと決めたようだ。新たに道具を購入、「書くぞ、書けるかな」と始めたが、筆が動かず滑らず、一文字書くのに何回も墨をつけ焦り、結果、変文字にはガッカリ!書道にあらず、とんでもなく困惑。
 想うに、初めに活動行動をする時「スポーツ、音楽、演劇・・・など道と称する活動始め、実行するには基本が大切。何度も繰り返し基本動作を覚える、飽きずに続け、やがて自身の身体に沁み込み、自然に体得出来るようになるまで頑張る。そのベースが出来てこそ上の段階に成長する力になるのでは、と思う。
 当方も基本を大切に、楽しく、オリジナルの書にこだわりがんばろう!と思っている。

紅葉の丹波路楽しむ  秋のバス旅行35人参加

 秋のバス旅行は快晴に恵まれた11月16日、福知山城や佐藤太清美術館、鳳鳴酒造、篠山城址などを見学。秋色の丹波路を満喫しました。参加者は35人。コロナワクチンの補助やクーポン券の支給などもあり、費用は4500円と格安の旅行ができました。

バスツアーに参加して 早川享子(健康福祉 27期)

 素晴らしい紅葉の中、朝8時、参加者35人はバスでしあわせの村を出発。一路福知山城へ。

天守閣に飾られた甲冑

 福知山城 明智光秀が築いたこの城は、日本歴史公園100選にも選ばれている名城です。由良川・法川に囲まれ、小高い丘にそびえるその姿は美しく、石垣の見事さ、望楼からの眺めは感動的でした。度々の廃城処分にもかかわらず、立派に復元されたその姿を通して、この城と、その主の悲劇の歴史を思わずにはいられませんでした。
 当地の画家・佐藤太清は人間国宝でもあり、城内には美術館があり、私たちも気軽に作品を鑑賞することができました。福知山城を見学後、篠山に移動して「ささやま玉水」でランチタイム。松茸ご飯もあり、盛りたくさんなメニューに堪能しました。

優美な福知山城天守閣

 篠山城址 昼食後、篠山城址に移動。この城は藤堂高虎、池田輝政という私達にもお馴染みの武将の住まいでした。ここでは屋根の勾配が美しい大書院を見学しました。ここは廃藩置県や火災による焼失など悲しい歴史が繰り返されましたが、地元の熱い想いで復元されたということです。

 レトロな城下町 篠山地区は「伝統的建造物保存地区」になっており、武家屋敷が多数保存されていて独特の雰囲気がありました。
 商店街は、狭い間口で深い奥行きの店が建ち並び、しっとり、落ち着いた街並みでした。黒豆を使った商品やお酒を販売していました。鳳鳴酒造というお酒のメーカーも見学しましたが、ここでは酒樽の前でベートーベンやモーツァルトの名曲を鳴らしていました。味がまろやかになる、との説明がついていました。秋の1日を楽しんだツアーも終わり、夕方、しあわせの村に戻りました。

(写真  木村成男)

「カレッジの社会貢献」 服部前学長の尽力で出版

 服部祥子・前学長の尽力で出版された『シニア世代の学びを社会に活かす』〈神戸市シルバーカレッジでの学習と社会貢献〉の編集出版の集いが昨秋11月26日、神戸駅前のホテルクラウンパレスで開催され、服部先生やカレッジ事務局関係者、執筆したグループわのメンバーら15人が出席しました。
 この本は、やがて創立30年を迎えるシルバーカレッジ設立にまつわる苦労話や今日までの歩み、運営システム、ボランティア活動の実状などを綴ったもので、卒業生や現役学生には貴重な資料となるものです。
 集いは編著者の服部先生からは出版のいきさつなどが披露され、執筆者からはボランティア活動の実状、執筆の趣旨などが語られました。2年前に企画されたものですが、コロナ禍などで出版がのびのびとなり、漸く2022年1月に陽の目をみたものです。
 A6判240ページ。出版はミネルヴァ書房(京都市)。一般書店のほかグループわでも取り扱っており、わでの頒布価格は1800円です。 (南形)