「2023年度第2回ユニバーサルカレッジ」開催

 日  時  :2023年7月15日 9:20~15:00
 場  所  :神戸市シルバーカレッジ
 
 受講生46名 欠席2名 グループわ ボランティア10名
 
 スケジュール:
  1.講義(1時間目)
    「宇宙人はいるか?地球にやってくるか?」
      講師 : 鳴沢真也先生 兵庫県立大学自然・環境科学研究所 
  2.講義(2時間目)
    「飛行機のおはなし」
      講師:森吉孝先生 新明和ハートフル株式会社
  3.部活動
    テニス、卓球、ダンス、エンタの世界、鉄道クラブ
  

本事業の意義、目的

 障がいのある子どもたちが学校卒業後仲間と交流しながら、それぞれに自己の発達や成長に向けて学ぶ「生涯教育」の場の整備に貢献すること。
  幅広い分野の講義 ➡ 社会的自立に向けた知識、一般教養の取得
  講義や部活動 ➡ 主体性育み発揮
  部活動や世代間交流 ➡ 社会性を育み仲間づくりの実現

(1時間目)講義「宇宙人はいるか?地球にやってくるか?」

 鳴沢真也先生 兵庫県立大学自然・環境科学研究所


 今回はグループわ も学生さんの間に座り、時々巡回をしてフォローするという体制にしました。学生がどんな感じで講義をうけているのか、よくわかり、時々フォローもできました。

 100,000,000,000,000,000,000,000個(これ読めますか? 隣に座っていた3年生のIさんは1000垓とすぐに読んでしまいました。)これは宇宙全体の星の数。内訳は、銀河の星の数が1000億個で、その銀河が1000兆個集まって、宇宙全体。だから宇宙全体の星の数は1000億×100兆個。だから宇宙人は必ずいる、とのことでした。しかし、たかだか1000億個の星しかない銀河系には、宇宙人はいない、宇宙船に乗ってやってくることはないのだそうですよ

 宇宙のはてから地球までは138億光年、地球の歴史を振り返り、広大な宇宙の中の私たち一人一人の人間の命の起源と歴史も振り返りながら、私たちのこの生命が大変かけがえのないものであることを教えてくださいました。

(2時間目) 講義「飛行機のおはなし」 

森吉孝先生 新明和ハートフル株式会社

 飛行機はどうやって飛ぶのかという仕組みから、現在開発中の飛行機なのに陸だけではなく水面でも滑走路となれる水陸両用機の話まで大変興味を持って聞いていました。
 巡視していると「講師知ってる人や、質問しようと思うんだけどな・・・」などとそっとささやいてくれる人も。質問できたかな?

午後 部活動

卓球部:スタッフとして頑張っているカレッジ・アンコラージュの学生さんが球拾いをしてくれました。
テニス部:今日は体育館で。
ダンス部:みなさん、踊るの大好きです。
鉄道研究会:みんなすごい集中力でパソコンの前に。
エンタの世界:「赤とんぼ」と「カイト」の歌と手話の練習。カイトは昭和20年代生まれの高齢者にはちょっとついいけないリズムですが、難なく歌えています。さすが、平成生まれ。手話の達人も二人いて、「赤とんぼ」の歌を手話で披露してくれました。
(テニス 5名 卓球10名 ダンス9名  鉄道研究会11名 エンタの世界13名)

ライフ・シンセリティ(カレッジ・アンコラージュ)の学生作成の商品の紹介

 一緒にユニバーサルカレッジのボランティアをしているシンセリティの学生さん(カレッジ・アンコラージュ)が作っているのがこのかごです。これにお菓子やお花を入れて。売っています。メガネケースもとても人気があるとか。本館1Fのコンビニで売っています。

パラ・ミュージック ダウン症のマリンバ奏者 多田駿介さんのご紹介

 ユニバーサルカレッジの学生でもあるダウン症のマリンバ奏者多田駿介さんのサンクス・コンサートが、7月8日地元猪名川町で開かれました。

 ユニバーサルカレッジのボランティアの一人が、聞きに行き、素晴らしい演奏に感動したとの報告がありました。
 演奏は全部で21曲、ユニバーサル・カレッジのボランティアが、苦労して全曲動画にしたのですが、そのうちのたった1曲、しかもほんの一部ですが、聞いてください。

コンサートの動画はこちら

いかがでしたか?
 駿介さんのマリンバ演奏は、昨年第一回パラ国際音楽コンクールでダイアモンド賞を受賞するなど、高く評価されています。
 駿介さんとそのご家族は、いつも誰かに助けられて生きているということを感謝しておられ、駿介さんが今年26才、4分の1世紀を生きてきた喜びと地域の方々への感謝の気持ちを伝えたいと開かれたサンクスコンサートです。
 司会進行は、お母さん。駿介さんの成長の思い出を交えながらの素晴らしい司会だったとのこと。お父さんは仕事で忙しく、定年を迎えて、駿介さんを見たら、おっさんになっているのに気がついた・・・・。そこでお父さんも、マリンバを習い始め、駿介さんとの共演も披露されたそうです。
 駿介さんは地域の高齢者施設で介護職サポートとして働き、小学生の通学路で「おはよう」の声掛けのボランティアもしています。また神戸大学の聴講生にもなりました。大好きな車の免許も取ったそうです。
 100回やればできる。みんなに支えられていることに感謝して、自分の可能性を広げておられます。
 詳しくは、多田駿介さんのHPをご覧ください。

HPはこちら