北区会ニュース 52号(2024年1月発行)

紅葉求め 奥奈良ツアーに43人

2023年秋のバスツアーは11月15日、43人が参加して奥奈良の談山神社と室生寺を訪ねました。紅葉はまだ三分程度の色づきでしたが、好天に恵まれ秋の1日を楽しむことができました

静かな晩秋のたたずまいに包まれる談山神社

談山神社と室生寺楽しむ
      ●富岡 康(13期)

コロナ禍も落ち着き、久々の北区会バスツアー。紅葉シーズンなので参加させて頂きました。バスは満席の盛況で、朝8時にしあわせの村を出発。谷上を経て、大阪を抜け、一路奈良へ。特に女性が多く、楽しくお喋りしながらの道中となりました。
 明日香村の石舞台古墳、岡寺をぬけ 桜井市の談山神社へ。ここには 藤原鎌足が祭られており、木造では世界最古と言われる十三重の塔と構堂を見学。朱色の塔は思ったより小さく細長く感じました。この後行く室生寺の五重の塔もあり、今回は塔の対比の意味でも面白さがありました。境内には3000本の紅葉があるそうですが、色づく前に葉が落下してしまい、赤く染まった全山の風景をみることはできませんでした。
 昼食は多武峰観光ホテルで。大和豚鉄板焼きをメインに皆さんも満喫されたようです。5階ベランダからは塔を見下ろせるので写真撮影にはいい場所でした。沿道には、焼き草餅、割れ三輪そうめん、こんにゃく、柿、みかん、などのお店が並んでいましたが、ただ思っていたほど全体の人出は少なく感じました。
 次は宇陀市の室生寺へ。高野山が女人禁制の折、室生寺だけが女性の参詣が許されたので「女人高野」の別名があるようです。
 五重塔はいろんな角度から眺められる人気スポットでした。ここも紅葉は色づく前に落ちて期待外れでしたが、 シーズンにはライトアップもあるようです。本堂、五重の塔と見学しましたが、何人かは奥の院に登山。つられて途中引き返すこともできず、500近くの階段を登って、奥の院でのお参りができたのは幸い?でした。おかげで足がガクガクになりました。境内は石楠花が一面。4月のシーズンには石楠花が乱舞することでしょう。元気なら見に行きたいものです。
 帰路はバスの中でビンゴを楽しみ、夕方には、無事帰宅できました。お世話していただいた幹事さんに御礼申しあげます。(写真撮影は木村成男、芦田義和)

登校の児童を見守って13年

北区鹿の子台小学校で、毎朝、登校する児童の見守りを13年間続けている庄田洋一さんを訪ねてお話を聞いた。(取材・南形徹 写真・芦田義和 )

鹿の子台小近くの交差点で子供たちの登校を見守る庄田さん
ボランティアの現場

庄田洋一さん(福祉・17期生)

「おはよう。信号青だよ。車に気をつけてね。」 
12月13日朝7時半。鹿の子台小学校(北区)そばの交差点に立つ庄田さんから元気な声が飛ぶ。すぐ横はラッシュの車で混み合う4車線の道路。続々と登校して来る子どもたちに目を光らせ、疾走する車列への注意も欠かせない。
 8時15分、登校の列も一段落し、緊張続きのひと時が一応終わる。見守り仲間の女性(山川惠子さん・かのこ見守り隊)と「お疲れさん。今朝も無事終わったね。」と挨拶を交わし家路につく。ほっと一息つけるひと時だ。
 鹿の子台小は、児童が800人もいる大規模校。登校見守りも3か所に分かれ、9人で手分けしてこなしている。角素子校長も毎朝、見守りに立つが、庄田さんへの評価は高い。
 「雨の日も、風の日も、暑い日も、極寒の日も、1年を通して本当によくやってくださいます。子供たちにも優しく、笑顔で話しかけてくださるので、感謝しています」と話しています。
 庄田さんが見守りを始めたのは13年前から。防犯協会の役員から声をかけられたのがきっかけだ。鹿の子台の冬は寒い。気温も氷点下、雪も多い冬は20センチ積もることもある。車や自転車も要注意だ。特に歩道を走る自転車には、ヒヤッとさせられることが多い。逆に嬉しいこともある。「おはよう。元気か。寒くないか」。子供たちと朝の挨拶を交わし、元気な姿を見ていると、こちらも元気になるという。
 長く見守りを続けていると、こんなエピソードもある。「先日、私が見守りを始めた当時、6年生だった女の子が、こちらへ里帰りして赤ちゃんを見せに来てくれました。うれしかったですね」と、楽しそうに話してくれました。
 見守りがきっかけで、地域の防犯・防災・交通安全・自治会などの仕事も手伝うようになり、「充実した日々を過ごしています」ということです。
 庄田さんは「こうべUD広場」という別のボランティア活動にも1 0年以上携わっており、メンバーにはカレッジの卒業生も1 0人程いるそうです。UD(ユニバーサル・デザイン)とは、障がいの有無に関係なく、誰もが同じように使いこなすことが出来る生活用具や街のデザインを創っていく「みんなに優しい」考え方をいい、小学校などで出前授業をやっています。  (取材・南形徹・写真・芦田義和)

国際車いすテニス ボランティア募集
  DUNLOP KOBE OPEN 2024

グループわ北区会は毎年、国際部会と協同でDUNLOP KOBE OPEN(国際車いすテニストーナメント)のボランティア活動を支援しています。今年(2024年)の大会は、4月18日(木)~21日(日)の4日間、三木市にあるブルボンビーンズドームで開催されます。
 ボランティア活動の内容は、海外選手や国内選手の送迎と会場で選手やボランティアの方に弁当、飲み物、果物を配布・提供していただくことです。1人でも多くのボランティアを募集していますので、都合のつく方は2月末までに北区会・芦田義和までご連絡下さい。芦田義和 TEL(078)583-1196

趣味の会が4月に合同展示会 4月15日(月)~21日(日) 本館ギャラリーで

北区会の4つの趣味の会(書道の会・絵手紙の会・折り紙の会・写真の会)は4月に、合同で第3回作品発表会を開催します。会場は本館2Fのギャラリーで。期間は4月15日(月)~21日(日)の7日間です。各趣味の会では、素晴らしい作品を出品しようとメンバー一同、張り切って制作に励んでいます。ぜひ、展示会場にお越しになり、労作をご覧下さるようお願いします。入会は大歓迎です。

4講座1月の例会日程

【書道の会】 1月15日(月)9時~12時=保養センターひよどり 講師 藤澤淑子 《連絡先》道満俊徳090-8481-1402

【絵手紙の会】 1月11日(木)13時~15時30分 =保養センターひよどり 講師 阿南一馬 《連絡先》芦田義和090-1969-6692 

【写真の会】1月19日(金)9時~16時=龍野の街並みで野外撮影会  講師・木村成男 《連絡先》木村成男090-4030-9370

【折り紙の会】1月24日(水)13時~16時30分=保養センターひよどり 講師・桝田貴美子、山下洋子《連絡先》道満俊徳 090-8481-1402


北区会役員人事の一部改訂

9月の運営委員会で北区会の役員人事の一部改定を行いました。新しい役職名などは次のとおりです。任期は2024年3月末まで。
会長・横山謙一、副会長・芦田義和、広報長・南形徹、趣味の会委員長・道満俊徳、ブロック連絡長・A風折正美、B芦田義和、C木村成男、D庄田洋一
会計・徳山忠子、会計監査・濱本光子 運営委員・ 鬼村信行、片岡隆夫、萩尾映子、木田育義、重松憲子

模倣と創造 藤澤淑子

  幼少時から今日まで、書にたずさわって幾十年になるのでしょうか?
 気が付けば後期高齢者になり、周辺の友達学友知人教師などと同世代になりました。教わる立場 教える立場など日々過ごしています。そしてまだまだこれからだ・・・。とはやる気持ちは変わることなく持てているのは、ホントに幸せなことと感謝しております。
 さて、私の経験で書に関することを一言添えさせて頂きますと・・・ 書には漢字、仮名、調和体、実用書の分野があります。
 学習はまず、きれいに整った手本を見て真似る習字から始まります。漢字なら楷、行、草、隷書とすすみ、枚数を書くことで筆意を読み取り、リズムやテクニックにより個性が出てきます。つまり古典を基盤とした模倣から新しい書美の創造へと展開しつつ、次世代に伝承していくのです。
 パソコンやスマホなどで簡単にコピーできる現代、毛筆の柔らかさ、強さなどを感じて心癒される文字を書きたいと望んでいます。
しかし、この過程は見えにくく時間がかかります。仮名には散らし書きの流動性、調和体には漢字仮名交じり詩文の読みやすさ、などが求められます。たくさん書くことで少しでも近づき、残る人生を楽しく共に書に掲げましょう。十五夜でなくて三日月でも良いではありませんか。~らしさをだして、身近の人たちの心に残ってくれれば、と希っています。私が少しでも皆さんのお手伝いができれば,うれしくおもいます(書道の会講師)

編集後記

▼新年早々、能登半島で震度7の大地震があり、羽田空港では日航機と海保機が衝突する大事故が発生しました。能登では死者206人、安否不明53人(1月11日付・読売新聞)の被害が出ています。地元自治体はじめ警察・消防・自衛隊・ボランティア団体が懸命の救援活動を続けていますが、山間部が多く、道路が寸断されているためなかなか進まないようです。飲料水や食料、医薬品なども思うように入手できず、被災者の不安は尽きないようです。

▼ 阪神大震災の惨状が一瞬、頭をよぎり、しんどかった日々を思い出しました。家内の親友が輪島に住んでおり、1日にメールで「無事です」と連絡が入りましたが、あとは音信不通。半月経った今も連絡がとれません。「安否不明者」の多くは、同じような状況なのでしょう。このお正月は、安否不明者の無事を祈り、1日も早い復旧を祈る毎日でした。

▼趣味の会が3回目の作品展を開催します。他の区会でも同じような趣味の会の活動を始める動きがあるようです。うれしいことですね。 (南形)