令和6年春季 須磨まち歩きの会 実施記録
*** 長田に残る源平合戦の史跡を巡る ***
< 健康ウォーキング>
- 開催日: 令和6年5月11日(土)
- コース
- ガイド: 住本幸博氏
- 参加者数:15名
・今回KSC30期現役1名も参加 - コース概要
今回は集合場所:JR鷹取駅が唯一須磨区内で、あとは長田区内のウォーキングとなりました。 まず、長田の漁港に向かい古くから漁業を生業としてきた人たちの守り神とされる蛭子(エビスとも読むがここはヒルコ)神社、次いで平清盛や足利尊氏とも所縁があり、厄災を祓う宮「厄除の宮」として地域で崇敬されている駒林神社を訪問した。駒ヶ林の「左義長祭り」は今では途絶えているが1,000年以上もの長い歴史を持つお祭りで、漁場を巡って毎年1月15日に左義長を行って地引網の網入れ優先権を争い東と西のそれぞれの派閥が左義長祭りで作ったお山を駒ヶ林港の砂浜の上でぶつけて倒しあうようになった「駒ヶ林のけんか祭り」とも言われていたそうです。また、駒ヶ林が 「いかなごのくぎ煮発祥の地」 である事を記した石碑も建てられている。
次に、臨済宗南禅寺派の宝満寺を訪れ、住職のご丁寧なご案内により境内にある一遍上人が当寺を訪れた時に詠んだ 「となふれば 仏もわれも なかりけり 南無阿弥陀仏 なむあみだ仏」 の歌碑など当寺の本尊で秘仏「国指定重文 木造大日如来坐像 ~1296年・鎌倉時代後期作~」 を特別に開廟していただき拝見させていただく機会を得た。 鎌倉時代の当寺の住職であった法燈国司が中国から日本に味噌と醤油を伝えたとの説話もあった。
ふたば学舎へ移動し、3階の神戸アーカイブ写真館前にある「一ノ谷合戦図屏風ジオラマ」を見学した。あまり知られていないが一見の価値があった。
最後に鉄人広場まで移動し、記念写真を撮って解散となった。 漫画 鉄人28号の作者 横山光輝は須磨区の出身であるのに何故 須磨ではなく新長田で鉄人28号のモニュメントが設置されたのかと須磨区人としてはやっかみがあるとの笑い話もありますが、新長田の震災復興と地域活性化のシンボルとしての期待を託して作られたものとの事。
五月晴れの上天気に恵まれ、皆さん元気に無事ウォーキングを楽しんでいただけたようです。